デル_15世代PowerEdgeサーバ情報公開_現役SIerが思うこと

仕事関係

 2021年5月続々と、デルテクノロジーズ社から次世代PowerEdgeサーバの情報が出ている。
2021年にて、次世代PowerEdgeサーバとは従来の14世代(例:PowerEdgeR640)から、最新のIntelCUPを搭載した、サーバ(例:PowerEdgeR650)のことを指し、15世代のサーバ(デルテクノロジーズ社のこれから流通するサーバの最新モデルの規格)である。

今回は、現役の構築エンジニアの観点で、第15世代のサーバに対し、注目したいポイントについて記載する。

位置づけ

 デルテクノロジーズ社は2020年12月15日の記者会見にて5つの基本施策を掲げており、
その実現に向けた、最新のサーバに位置付けられる。
・「製品ポートフォリオの拡充」
・「消費モデルの導入」
・「新たな価格戦略」
・「顧客サポート力の強化」
・「販売エコシステムの強化」

 また、デルテクノロジーズ社より、「次世代PowerEdgeサーバの特徴」が紹介されている。
こちらでは、従来サーバからのアップデート情報や、クーリングの機能、セキュリティ概要について記載されており、随時更新されているので、確認してみてほしい。

情報ガイドステーション | Server | Dell eカタログサイト

iDRACがどう変わるか

デルテクノロジーズのサーバには遠隔でもHWのステータス管理や、電源のシャットダウンができるよう、iDRAC(Integrated Dell Remote Access Controller)がマザーボードの中に標準で組み込まれている。

第13世代ではiDRAC8、第14世代ではiDRAC9と、世代ごとにiDRACの世代バージョンも変わっており、そのたびに、操作方法が変わるので、エンジニアとして危惧している。

  • そもそもiDRAC9からiDRAC10(仮名)になるのか
  • iDRACからのRAID構成
  • iDRACからのアラート通知方法 (OME・SAE等も含む)
  • TSRの取得方法
  • デフォルトのパスワードは変更されているのか
  • …etc

これらについては、私が実際に構築した時に、記載することにします。

→2022/7追記:現状iDRAC9のまま、GUIが大きく変更には、なっていないかったので安心してほしい

たたた
たたた

以前13世代から14世代への変更時も、GUIが大幅に変更されていました。

その変更が今回はあるのか、またどれくらい実際の使用感が変わるのか確かめてみたい。

また、従来のiDRAC8と9については、下記の動画を参照すると、GUIが大きく異なっており、使用感の違いがわかる。

Connect to iDRAC8 and Change the Default Password
PowerEdgeサーバーセットアップ IDRACによるサーバー設定

新世代CUPの性能はどうか、OSとの互換性はどうか

第15世代のデルサーバには、Intelの最新CPUである、3rd Gen Intel Xeon(Ice Lake)が搭載される。

下記URLのIntelのサイトより、機能詳細を確認すると、
コア性能、メモリー、I / O 帯域幅等、パフォーマンスについては、申し分ないのであろう。

ただ、私として気になるのは、障害発生率とソフトウェアとの互換性である。
せっかくいい性能なのに、故障が多いのではもともこもないし、私の仕事も増える。。
また、第15世代サーバにおいても、サーバ上に導入するシステム(VMware,Windows等)によって、互換性の問題点が多く出てくるであろう。

14世代同様、サーバに載せるOSによってはCPUに依存したアラートが発生し、アラートを停止するにはサーバのBIOS設定を変更する必要があったり等々、導入時に対応が出てきそうなので、気を付ける必要がある。

第 3 世代インテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサー・ファミリーの概要
製品概要: 最新のインテル® Xeon® スケーラブル・プロセッサーは、データ中心のワークロードに対して一貫したパフォーマンスを提供します。

PowerEdgeの価格設定変更について

 デルテクノロジーズは5つ基本施策のうちの1つである「新たな価格戦略」として、2020年12月15日に従来のPowerEdgeサーバの標準価格を25%引き下げると明言している。

 また、Azure Stack HCI、VxRail、XC等のPowerEdgeをベースとするHCI製品についても、7~25%の価格引き下げを実施する予定であり、特に、メモリの価格引き下げが最も大きいとされている。

たしかに、使用するユーザから見れば、筐体価格が安くなるのはいいことなのだが、
我々、構築担当のエンジニアとして、ちょっと困ることもある。

案件作業内容によっては、導入するサーバ本体価格より、作業費の方が多くなることがあり、
見積もり提案時に、お客様が渋い顔をされ、見積もりが通らなくなるのだ。。
※イメージ例として、「PCを買うのに、PC本体10万円でも、PCの組み立てる依頼が12万円になる」

なので、作業費を安くする、つまりそのサーバをお客様へ納品するまでの期間を、従来より短くしなければならなくなったということだ。
私も作業効率を上げていかなければならないため、いまから戦々恐々である。

たたた
たたた

エンジニアあるあるですね。

まとめ

ここまでスクロールしていただきありがとうございました。
何はともあれ、PowerEdgeの15世代の使用感について楽しみなのは事実で、
実際に構築する機会があれば、また記事にします。参考になれば幸いです。

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