今回は、漫画『めだかボックス』の中で出てきた、
『シミュレーテッドリアリティ』って何か調べてみた。
めだかボックスの多少ネタバレがあるけど
『僕は悪くない』
そもそも『めだかボックス』とは？
『めだかボックス』とはざっくりと記載するとこんな漫画だよ。
■ーーめだかボックスーー
・原作：西尾維新、漫画：暁月あきらによる、学園バトル漫画
・週刊少年ジャンプで2009年～2013年まで連載されていて、全192話、２２巻、完結済み
・生徒会長：黒髪めだか（くろかみ めだか）と、庶務：人吉善吉(ひとよし ぜんきち)を中心に、学園内で生徒たちのトラブルを解決していく。
・異常者（アブノーマル）、過負荷（マイナス）、言葉（スタイル）などのスキルを持った相手と戦う。
・タイトルの『めだかボックス』は、生徒会目安箱の俗称であり、話中に登場するバンドの名前でもある。
・当時ジャンプでの、読者好きなキャラランキング１位は、『球磨川 禊(くまがわ みそぎ)』。誰？と思ったら読んでみて！
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「戯言シリーズ」「物語シリーズ」でおなじみの、西尾維新さんの作品。
言葉遊びが多く、活字好きにはたまらない。
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シミュレーテッドリアリティとは？
漫画内では、「この世界は作り物で自分はその中のキャラに過ぎないという仮説」と説明していましたが、
実際にどういうことなのか！？
たたたが実際に調べてみたので、以下にまとめてみました。
■シミュレーテッド・リアリティ(Simulated reality)
1. reality(リアリティ)：つまりリアルである今この現実は、Simulate(シミュレーテッド)：つまり試行されている、つまり作り物だとする考え方。
2. もともとは、コンピュータなどを用いて、現実と区別がつかないレベルでシミュレーションを実施することを指す。
例）PCで描いた猫が、現実と区別がつかないくらい精巧に作られたコンピュータ上の家で生活している。
あれ、これだけだと病気なことはないと思うけどどうなんだ？
この考え方が行き過ぎると、
”このシミュレーションをされている内側”について論じてくるんだ。。
３．このシミュレーションを実施している内部では、現実と全く変わらない状態であることになる。
例）絵の猫からしてみれば、現実と同じくらいリアルに作られているので、自分がコンピュータ上の存在なのか、現実にいるのか、区別がつかない。
４.では、今我々(著者のたたた、とか読者の貴方とか)が、現実にいるのか、コンピュータ上の存在なのかもわからない。
例）もしこの絵の猫を、人間で置き換えた場合でも、理屈が成り立つので、実は今生きている世界もコンピュータ上の世界なのではないか。
4.のことを、シミュレーション仮説と呼称しているよ。
たまにＳＦ小説の題材として取り上げられたりしているね。
よくわからない方は、「この世界が作りものだという、行き過ぎた中二病」だと思ってくれればいいよ。
ただ、作中でも書かれているけど、
普通の人たちがあまりこの考え方にならないんだ。
なぜかというと
この世の中が不合理であり、頑張っても成果が出ず、挫折があり、平和にならず、思い通りにならないことが多かったり、
宝くじに当たったり、好きな子に告白されたり、たまたま試合で勝てたり、幸運なことが急に起こったりしたり、
そういう経験をしていく中で、現実は誰かに作られたものじゃないことを知っていけるから、
この世界が作りものだとあまり思えないんだ。
あとシミュレーション仮説を否定する意見、論文を調べてみた。
一番納得できたのが、
逆説を利用していて、仮にシミュレーション仮説を信じるなら、
なにかしらの超高性能端末のようなもので、
”我々が生きているこの世界を作れなければならない”。
粒子学や量子学、相対性理論、などの理論を無視して、そんなものを作れるはずがない。
だから、この世界は、誰かに作られたようなコンピュータの世界ではない。
って理論が個人的には好きでした。
安心院なじみ(あじむ なじみ)とは？
※真ん中の女子
「安心院なじみ」さんは、ざっくりとこんな方だよ。
■ーー安心院なじみーー
・めだかボックスに出てくるキャラクター。
・親しみを込めて「安心院(あんしんいん)さん」と呼んでほしいと本人は言っている。
・不老不死。宇宙ができる前から存在している。
・最強の敵キャラとして、めだか達の前に現れた。
・自称、異常＜アブノーマル＞『7932兆1354億4152万3222個』、過負荷＜マイナス＞『4925兆9165億2611万0643個』、合わせて『1京2858兆0519億6763万3865個』の能力を持つ。
・自分のクローンともいえる個体を、全世界に７億人配置している。
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要するに最強のチートキャラだね。
なぜ安心院なじみは、シミュレーテッドリアリティに陥ったのか
一言でいうと、安心院なじみが何でもできたから。
何もないところから、不老不死で生まれ、
宇宙ができるまで、３兆年待ち、地球ができるまで100億年待ち、生命誕生まで６億年待ち、人類が生まれるまで５億５千万年待って、、、etc
合計 3兆4021億9382万2311年と287日生きていた(自称)。
普通なら、絶望するような年月だが、
安心院さんにとっては都合よく、宇宙ができ、地球ができ、生命が生まれ、
人間ができ、会話相手ができたようなことを、全部無から生まれた
自分が願ってできた、”でき過ぎた現実”と捉えたんだ。
人間の感覚では、もともとなかったんだろうね。
それから、安心院なじみは”できないことを探すことに、固執するようになった。
できないことを見つけて、この世界が本物だと信じたかった。
しかし、彼女は何でもできた。
できないと思っていたことも、すぐにできるようになった。
その過程で、能力の数も１京を超えた。思い通りになる人間端末を７億人持った。
いつしか、この世界は漫画の世界であり、
すべてが作られたフィクションであるように感じるようになった。
だから、自分でも絶対にできないであろうと思った、
「完璧な人間作り」であるフラスコ計画を始めた。
また、仮にこの世界が漫画だとするとなら、
絶対に勝つ主人公に勝つことを目指した。
その結果。。。。。。
ネタバレになってしまうから、実際に読んで確認してみてくれ！！！！
既読の方も、黒髪めだかの有名な言葉につながる、
胸熱展開だから思い出しながらぜひ読み返してみてくださいな！！
まとめ
ここまでスクロールいただきありがとうございました。
今回は、シミュレーテッドリアリティについて、簡単にまとめてみました。
『めだかボックス』をまだ読んだことない人は、興味を持ってくれたら嬉しい。
また、既読者も再度読み直してみてくださいな。
ただし、『めだかボックス』の
読者視点としてみると、
安心院なじみのいる世界は、作り物であり漫画の世界であるから、安心院さんは正しい。
作中で、「この世が漫画の中のわけねーだろーが！」って罵倒されるシーンがあるのだが、
（いや、、漫画の中なんだよな～）と当時連載を読んでいて面白かったのを今でも覚えています。
西尾維新の仕掛けた、遊び心なんだろうな～
【参考】
・https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%81%E3%81%A0%E3%81%8B%E3%83%9C%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9
・安心院なじみのスキル一覧 | めだかボックスの箱庭 (medakabox-garden.com)
写真引用：めだかボックス モノクロ版 16巻(週刊少年ジャンプ/ジャンプコミックスDIGITAL） ｜ 西尾維新/暁月あきら ｜ 無料試し読みなら漫画（マンガ）・電子書籍のコミックシーモア (cmoa.jp)
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