名探偵コナンは全巻持ってます。たたたです。
みなさんはもう見ましたか?「名探偵コナン緋色の弾丸」!!
劇中でもでてくる、「クエンチ」について解説します。
「クエンチって何だろう?」「哀ちゃん可愛いけど何言っているんだろ?」と疑問に思った方は読んでみてください!
※ちょっとだけ映画の内容に触れるので、ネタバレしたくない人はブラウザバックを推奨します。
最近のコナン映画ってなんか、英語字幕増えましたよね。
映画を見に来た子どもたちが英語に興味を持てるようになるので、
とても良い試みだと思います。
それか、純粋に見に来る年齢層が上がっただけかw
「クエンチ(Quench)」とは
調べてみたら、下記のように書かれていました。
”通電中の超電導体が、熱的、電磁気的または機械的な要因により急激的かつ制御不能な常電導状態に転移する現象。”
出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)
これだけだと、よくわからないので、単語について要約します。
- 超電導=特定の条件のもとで電気抵抗がゼロとなること。
- 常電導状態=超電導とは逆の意味で、電気抵抗がある状態のこと。
- 電気抵抗=電流を流すときに邪魔(抵抗)になるもの
つまり、クエンチとは
電気抵抗がない状態で動いていたもの(電流)が、何らかの理由で邪魔されて、
電気抵抗がある状態にされた時に起こる現象
であると解釈できるよ。
映画にも登場する、病院などで使用される、MRI(Magnetic Resonance Imaging)では、超電導の技術が使われているよ。
クエンチが発生すると何が起きるの?
もともと超電導状態を維持するためには
・大電流
・液体ヘリウム
が使用されているみたい。
これらが、クエンチが起こると、大電流はすべて”熱”に変換されてしまいます。
- 大電流 → 熱
高速で走っている車が、急ブレーキで止まる時に、摩擦で熱が出るのと、
イメージとしては同じかな。
さらにこの熱が、液体ヘリウムを気化させ、ヘリウムガスを発生させます。
- 液体ヘリウム→ヘリウムガス
このヘリウムガスは、一般的に約700倍に膨張すると言われております。
参考にYouTubeでクエンチした時を動画にしている方がいたので、リンクを張っておきます。
コナン映画では何が起きたの?[ネタバレあり]
通常は仮にMRIなど、超電導を扱っている施設では、
クエンチが起きても、ヘリウムガスは配管から外に排出されるようになっています。
周りの人間に危害が及ぶことは少ない。
ただ、今回は犯人が
・MRIに異物を投げ入れ、クエンチを起こす
・排気口にも細工して、ヘリウムガスを排出させないようにする
ことをしてしまったため、
発生したヘリウムガスがすべて、コナンたちのいる室内に入ってしまったんだ。
そうすると、室内がヘリウムガスで満たされ、空気中の酸素率が低下し、酸素欠になり、
コナンたちは気絶してしまったんだ。
ただ医療機関でクエンチが起こっただけであれば、基本ちゃんと設備が整っているので、ヘリウムガスはすべて建物の外に排出されるだけだよ。
今回は犯人が排気口にも細工していて、中にいる人が気絶するまで、排気しないようにしていたんだ。恐るべし。。。
まとめ
ここまでスクロールしていただきありがとうございました。
まだ見ていない人、興味を持った方は、ぜひ「名探偵コナン緋色の弾丸」を見てみてください。
私もコナン映画はもちろんすべて拝見しているのですが、
最近は特に、化学事象を豊富に利用していたり、英語字幕を多用したりと、子供たちに向けて、
教養を深めるようにつくられていると感じています。
ルミノールによる酸化還元反応や、死亡推定時刻のごまかし方はすべてコナンで覚えましたw。
これからも、面白くてためになる、名探偵コナン映画をよろしくお願いいたします!
微力ながら応援しています!
追記:
2022年4月22日21:00から日本テレビ系「金曜ロードショー」で、本編ノーカットで初放送!!
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